健康情報: 高い葉酸摂取量がアルツハイマー病のリスク低下に関連

2007年1月19日金曜日

高い葉酸摂取量がアルツハイマー病のリスク低下に関連

【概要】
コロンビア大学医療センター(ニューヨーク)の研究者らは、高い葉酸摂取量がアルツハイマー病(AD)のリスク低下に関連することを証明した。
血管の危険因子の保有率が高かった被験者からなるコホートにおいて高い葉酸摂取量がアルツハイマー病のリスク低下に関連していることが証明される
年齢65歳以上で血管障害の危険因子の保有率が高かった被験者からなるコホートを対象とした大規模な縦断的研究において、研究者らは葉酸の摂取とADリスク低下との独立した関連を見出した。
Luchsinger, MDをリーダーとする本研究の主たる仮説は、多量の葉酸、ビタミンB6、B12(ホモシステイン値を低下させる)の摂取によってADリスクが低下するというものであった。
葉酸値に従って四分位に分類したところ、ADのリスクは総葉酸摂取量の四分位が上昇するにつれて低下し、この関連はビタミンB6およびB12摂取量および他の危険因子(年齢、性別、教育、民族群、e4アポリポ蛋白対立遺伝子、糖尿病、高血圧、現在の喫煙状況、心臓病、脳卒中)について調整した後も統計学的に有意であることがわかった。
(コメント)
ホモシステインは、悪玉アミノ酸とも呼ばれ、コレステロールよりも動脈硬化に影響があるのではないかと言われています。ただ、ホモシステイン値が高いと動脈硬化になりやすい事実と、ビタミンB6、B12、葉酸を摂取するとホモシステインの値は下がる事実はあるのですが、ビタミンでホモシステインを下げたことにより動脈硬化が抑えられるか否かはまだよくわかっていないようです。今回のデータはアルツハイマーに効果がありそうですので、興味を持ちました。ビタミンは安いのでこれでアルツハイマーが予防できるのであれば助かります。