健康情報: ホオノキ成分に美白効果・カネボウ化粧品

2007年1月27日土曜日

ホオノキ成分に美白効果・カネボウ化粧品

漢方薬に使われる「ホオノキエキス」を美白化粧品に――。
カネボウ化粧品は25日、モクレンの仲間のホオノキの成分が、メラニン色素を作る酵素を分解することを突き止めたと発表しました。[2007年1月26日/日経産業新聞]
(コメント)
成分名はマグノリグナンという名前のようです。

モクレン科の植物のホオノキ(Magnolia obovata)の樹皮は、漢方では、(和)厚朴(わこうぼく)と呼ばれ、順気剤すなわち、気のめぐりを良くする生薬として使われます。
もともとの厚朴はシナホオノキ(学名M. officinalis)の樹皮(唐厚朴)で、ホオノキは、日本国内で代替品として採用されたものだそうです。
厚朴を配合した薬方に、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)平胃散(へいいさん)などがあります。
最近は、漢方古来の用い方とは異なる利用法が開発されることも多いようです。

一般的な美白成分はメラノサイノの活性化を抑制したり、チロシナーゼの働きを阻害したり、
メラニンの排出を抑制したりして、美白効果を発揮させますが、
マグノリグナンは、チロシナーゼの構造が変化し、成熟型チロシナーゼに成長する過程を阻害することで、メラニンの生成を抑制します。


カネボウと言えば、白斑が問題になっているロドデノールがありますが、
こちらは、白樺やメグスリノキに含まれる成分が基になっているそうです。

この ホオノキ由来のマグノリグナンは、白斑の問題は無いのでしょうか?