健康情報: 抑肝散(よくかんさん、よっかんさん) の 効能・効果 と 副作用

2013年9月7日土曜日

抑肝散(よくかんさん、よっかんさん) の 効能・効果 と 副作用

『漢方精撰百八方』
 63.〔方名〕抑肝散(よっかんさん)

〔出典〕銭氏小児直訳に出ているため、銭乙の創方のように思われがちであるが、この方は薛鎧の創方である。

〔処方〕当帰、釣藤、川芎各3.0 朮、茯苓各4.0 柴胡2.0 甘草1.5

〔目標〕乳幼児のひきつけに用いる。

〔かんどころ〕この方は元来、乳幼児の急癇(驚風)に用いるために作ったものであるが、わが国では和田東郭等の発明によって、大人にも広く用いる。神経過 敏で、怒りやすく、いらいらし、せっかちで、筋肉が緊張し、また痙攣を起こすという点に注目。

〔応用〕チック病。斜頚。眼瞼痙攣。眼筋麻痺。脳出血。高血圧症。クル病。常習頭痛。不眠症。ヒステリー。加陳皮半夏は一種の神経病に著効がある。

〔治験例〕ちょっと変わった抑肝散の治験例をあげる。
  十二才の少女、足が痛むという。あちこちの病院で診断を受けたが、病名も、原因も不明である。私が診たときも、ただ足が痛むというだけで、痛む処すら はっきりしない。勿論圧痛もない。
  母親のいうに、この児は、かんが強くて、腹がたち、気分がむらで困るという。腹直筋は左側が強直している。そこで、この児の足の痛みも、かんによる神経 性のものと断じ、抑肝散加芍薬を用いたところ、数日の服薬で全治した。
  積山遺言に、次の治験がある。
  一婦人、五十余才、手の指が麻痺し、足の指が時々痛む、その人は悩みが多く、この症状は積気によるものである。そこで抑肝散加芍薬で、甘草を倍加して用 いたところ治った。
  私はヒステリー患者の喘息様呼吸困難に、抑肝散加芍薬黄連を用いて効を得たことがある。
  この婦人は、何か気にいらないことがあると、喘息様の呼吸困難を起こして、家族のものをおどろかすのである。小青竜湯、柴胡鼈甲湯などを用いて効がな い。
  そこで抑肝の目的で、この方を用いたところ、人格が変わって、呼吸困難を起こさなくなった。
  乳児の夜泣きにも、この方の効く場合があり、兄弟げんかをする子供に用いて、けんかをすることが減少した例もある。                                    
大塚敬節


臨床応用 漢方處方解説』 矢数道明著 創元社刊
145 抑肝散(よくかんさん) 〔保嬰撮要〕
 白朮・茯苓 各四・〇 当帰・川芎・釣藤 各三・〇 柴胡二・〇 甘草一・五
 (陳皮三・〇 半夏五・〇 加味方

応用〕神経症で、刺激症状が激しく、一般に癇が強いといわれているが、その興奮を抑え、鎮静させるところから、抑肝散と名づけたものである。
 本方は主として癇症・神経症・神経衰弱・ヒステリー等に用いられ、また夜啼紙:不眠症・癇癪持ち・夜の歯ぎしり・癲癇・不明の発熱・更年期障害・血の道症で神経過敏・四肢痿弱症・陰痿症・悪阻・佝僂(くる)病・チック病・脳腫瘍症状・脳出血後後遺症・神経性斜頸等に応用される。
 抑制散の長びいて、虚状も呈してきたとき特有の腹証になるが、そのときには陳皮・半夏の加味方を用いるのである。

目標〕本方は保嬰撮要の急驚風門に掲げられた処方で、小児のひきつけに用いられるものである。肝気が亢ぶって神経過敏となり、怒りやすく、いらいらして性急となり、興奮して眠れないという、神経の興奮を鎮静させる働きがある。
 本方は四逆散の変方で、左の脇腹が拘攣しているのが目標である。神経系の疾患で、左の腹が拘急し、突っぱり、四肢の筋脈が攣急する病気には何病でも用いられる。
 この証が慢性化し、長い間苦しんでいると腹筋は無力化し、左の腹部大動脈の動悸がひどく亢進してくる。これが抑肝散加陳皮半夏の腹状である。

方解〕釣藤鉤は鎮痙鎮静の作用があり、漢方ではこれを肝木を平らかにするという表現を用いている。この釣藤と柴胡と甘草が一緒になって肝気の緊張を緩解し、神経の興奮を鎮めるのである。当帰は肝血を潤すといわれ、肝の血行をよくし、貧血を治し、川芎は肝血をよく疎通させる。これも肝の血行をよくさせるもので、ともに肝気の亢ぶるのを緩解させる結果となる。茯苓と白朮は肝気の亢ぶりのため、交感神経が緊張し、その結果胃の障害を起こし、胃内に停滞した水飲を去るものである。
 陳皮と半夏を加えるのは、さらに胃内の停水を去らせ、肝の熱をさますのである。

主治
 保嬰撮要(急驚風門)に「肝経ノ賦熱、搐ヲ発シ、或ハ発熱咬牙、或ハ驚悸寒熱、或ハ木土ニ乗ジテ嘔吐痰涎、腹脹食少ナク、唾臥不安ナルモノヲ治ス」とある。
 勿誤薬室方函口訣には、「此方ハ四逆散ノ変方ニテ、凡テ肝部ニ属シ、筋脈強急スル者ヲ治ス。 四逆散ハ、腹中任脈通リ拘急シテ胸脇ノ下ニ衝ク者ヲ主トス。此方ハ左腹拘急ヨシシテ、四肢筋脈ニ攣急スル者ヲ主トス。
 此方ヲ大人半身不遂ニ用ユルハ東郭ノ経験ナリ。半身不随并ビニ不寝ノ証ニ此方ヲ用ユルハ、心下ヨリ任脈通リ攣急動悸アリ、心下ニ気聚リテ痞スル気味アリ、医手ヲ以テ按セバサノミ見エネドモ、病人ニ問ヘバ必ズ痞エルト云フ。又左脇下柔ナレドモ、少シク筋急アル症ナラバ、怒気ハナシヤト問フベシ。若シ怒気アラバ此方効ナシト云フコトナシ。又逍遙散ト此方トハ二味ヲ異ニシテ、其ノ効用同ジラカズ。此処に着眼シテ用ユベシ」とあり。
 浅井腹診録には、「臍ノ左ノ辺ヨリ心下マデモ、動気ノ盛ナルハ、肝木ノ虚ニ痰火ノ甚シキ証、北山人マサニ抑肝散ニ陳皮(中)半夏(大)を加フベシ、験ヲ取ルコト数百人ニ及ブ。一子ニ非ザレバ伝フルコト勿レ」とある。
 (北山人は北山友松子のことらしい。北山医案をみると、いらいろの処方に二陳湯を加味しているのが注目される)
 餐英館療治雑話に、「此方小児ノ肝血不足ニシテ、肝火動キ、発熱驚悸搐搦咬呀等ノ証ヲ治スルタメニ設ケタル方ナルコト、皆知ル所ナレバ論ズルニ及バズ、偖テ小児稟賦至ツテ虚弱ナル者ハ、面色並ビニ身体ノ色至テ曰ク、少シ許リ怪我シテモ血出デヌモノ、此レ血不足ノ証ナリ。此
ヲ地薬(ジヤク)(持薬、咡薬などいう。長く飲んで体質的に良くする薬のこと)トシテ久服スベシ。マタサホド血虚ノ候ナク、腹虚弱ニシテ任脈通リ、或ハ左、或ハ右ノ脇下ニ筋バリアリ、サノミ虫積ノ候モナク、怒リツヨク、性急ナル等ノ児ハ皆肝血不足ノ証ナリ、此方ヲ久服スベシ。
 又虚証ノ児不時ニ発熱ス、或ハ常ニ睡中咬牙(コウガ)(ハギシリをかむ)スル者此方ヲ服スベシ。サテ大人ノ半身不随ノ証ニ用テ効アリ。左ニ攣急アリ、又ハ心下ヨリ任脈通リニ攣急動悸アリ、心下ニ気聚リテ痞塞シ、医按(オ)セドモサノミ痞ミエズ、病人ニ問エバ痞スト云フ証、果シテ験アリ。上ノ証アラバ怒ハナシヤト問ウベシ。コレアラバ効ナシト云フコトナシ。又不寝ノ証、此方ノ応ズル証アリ、此レマタ上ニ所謂腹候諸証ヲ標的トスベシ。癇証不寝ノモノ別シテ効アリ。前ノ温胆湯ノ訣ニ弁ズル如ク、不寝ノ証ニ心虚アリ、痰飲アリ、肝虚アリ、能ク脈証ヲ審カニシテ治方ヲ処スベシ」とみる。

鑑別
 ○柴胡加竜牡湯44(神経症狂驚胸腹の動悸・比較的実証、胸脇苦満)
 ○半夏厚朴湯118(神経症・咽中炙臠、胃腸虚弱)
 ○加味逍遥散23(神経症多怒・腹部虚脹)
 ○苓桂甘棗湯151(神経症・驚狂、腹皮拘急)
   (※下線は、本来は傍点)

参考
 本方に関する近来の文献は次のようである。
 矢数道明、抑胆散加陳皮半夏の運用私見(漢方と漢薬 一巻一号・二号)
 大塚敬節氏、抑肝散加陳皮半夏の奇効(漢方 一巻六号)
 矢数道明、神経性斜頸に抑肝散(漢方の臨床 五巻九号)
 矢数道明、諸神経症に抑肝散加陳皮半夏(漢方の臨床 一一巻三号頭:

治例
 (一) ヒステリー症
 四五歳の婦人。二年前から胃腸障害を訴えていた。本証は約六ヵ月前から発している。
 頭を絞めつけられるような頭重感・めまい・耳鳴り・視力もうろう・歩行時足が地につかず、フラフラとして、急に穴に引き込まれるようになる。何かショックをうけるような話を聞いたり、見たりすると、たちまち脳貧血を起こして倒れる。これが恐ろしいので単独外出ができない。また怒りっぽい癖があって、道で他人に会って、その人の着物の着方が気に入らぬと腹が立ってくるという。それは経行前後に著明である。電車の中で心悸亢進や脳貧血を起こすことが恐ろしく、同伴者がいなければ外出できない。市電ならば途中で止めてもらえるから乗れるが、汽車や国電は乗ることができない。刃物を見ると自分はこれで自殺するのではないかとか、自分は気違いになるのではないかという予期恐怖がある。
 この患者は上流家庭の夫人で、可能な療法は何でも受けてきた。最近某大学病院でワ氏反応陽性といわれ、サルバルサンの注射を受けたところ、全身状態が悪化し、発熱臥床して数日間苦しんだ。以来欝々として籠居の状態であった。この患者の体質は痩せ型、胃下垂、皮膚軟弱で腹部も全般に軟らかで、左の臍傍より心下に及ぶ大動悸が著明に触れるのであった。
 そこで浅井家腹診書に従って抑肝散加陳皮半夏を投与した。すると服薬五日にして患者は単独で来院した。顔色は別人のように活気づき、歩行もしっかりして、患者は半年ぶりでひとりで外出することができたと大得意であった。服薬三日後には諸症状消散して、全身に活気がつき室内の掃除を自発的にするようになり、女中が不思議だと驚いているという。腹診してみると初診とは全く一変して腹力がつき、あの大動悸が静かになっている。以来半年長の服薬を続けたが、毎年冬には風邪をひきどおしであったが、今年は一度もひかず、また例年の冷え症が大変よいといって感謝された。知人に会うと顔色はよいし、元気で太ったといって驚かれるということである。
(著者治験、漢方百話)

 (二) 神経性斜頸に抑肝散
 二一歳の未婚の女性。医師の診断は神経性斜頸と、左側胸乳筋痙攣性収縮というものであった。初診は昭和三三年四月のことであった。昨年三月、患者は東京の某女子短大を卒業したが、そのころから、本病が起こった。七月ごろから漸次増悪して秋ごろには全く正常体位を保つことができなくなった。そこで本年一月に上京して某大学病院の診察をうけたところ病名は同じで、内服薬や電気治療をしてくれたが全く効果がなかった。
 現在中等度の斜頸で、左上半身は肩をすぼめたようにゆがみ、脊椎は左側に湾曲し、努力して正常位にすればすぐまた傾いてしまう。
 脈は沈緊、心下季肋下部は硬く、腹直筋も緊張し、とくに左右の側腹部胆経が過敏である。両便月経正常、感情的にとくに変化はないが、気の早い性質であ音¥すべて全身的に筋肉は硬く触れ、、刺激に対しては敏感である。
 よつ言て本証を抑肝散の証とし、これに芍薬甘草湯を合方し、項背こわばるものとして葛根を加えた。
  当帰・川芎・白朮・茯苓・釣藤・芍薬・柴胡・甘草 各三・〇、葛根五・〇
 この薬を一ヵ月服用後は気分的にも一進一退の状態であったが、二ヵ月後には急に好転し、筋肉の緊張も緩解し、三ヵ月間の服用で全治した。本例は患者を紹介してくれた針灸家の治療も、大いにあずかって力あったことと思われる。
(著者治験、漢方百話)

 (三) チック病
 八歳の少女。約一ヵ年ほど前から、しきりにまばたきをしたり、鼻をゆがめたり、クンクンのどを鳴らしたり、顔をゆがめたり、とても忙しい格好をするようになった。またときどき外陰部をいろいろの物体にすりつけたり、手でいじったりして困るという。
 医師はチック病と診断し、薬はないといわれたという。母親の語るところによれば、かなり神経質らしい。腹診上、上腹部で、腹筋がやや緊張している以外に特別な所見はない。
 抑肝散加厚朴芍薬として与えた。二週間服用したがややよい。三ヵ月後にはほとんど全治したかに見えたが映画を見て恐ろしくなり、夜中にとび起き大声でわめいたり、不眠を訴えたりして、七ヵ月かかったが、これでよくなった。
 この方は俗にいう癇がたかぶって、恐りやすい人、筋肉がひきつれたり、ふるえたりするものに用いることが多い。脳出血・脳膜炎・日本脳炎などのうち、いつまでも手足がふるえたり、ひきつれたり、感情がいらいらしたり、たかぶったりするものに用いる。
(大塚敬節氏、漢方診療三十年)

(四) クル病
 昭和一七年の一〇月下旬、顔色のわるい男の子を母親が背負って来院した。この子は三歳になるというのにまだすわることもできず、手も足もあまり動かさず、ただ癇ばかり強く、朝から晩まで、アァアァと泣きどおしで、きげんが悪くて困るという。風邪をひきやすく、すぐ四〇度近い熱を出すことがある。
 私は癇が強くてきげんが悪いというのを、目標として抑肝散を与えたが、これを飲み始めてから、落ちついて夜も眠れるようになり、ぐんぐん体力がつき、風邪もひかなくなり、半ヵ年ほどで歩くようになった。
 昭和二五年の秋、私は往診先で、偶然この子に会ったが、りっぱな学生になり、学校の成績もよいということであった。
(大塚敬節氏、漢方診療三十年)

(五) 脳出血後遺症
 舞踊の家元の婦人が脳出血で左半身が不自由になった。この婦人は勝気で、計画が実行できないと、気が立ってよく恐り、左手を動かすとその手がしきりにふるえる。足も突っぱった感じで思うように運ばない。夜もよく眠れない。私はこれに抑肝散を用いたが、薬をのむと気分が静まり、安眠できるようになり、手足も軽くなり、ひとりで歩けるようになった。
(大塚敬節氏、漢方診療三十年)



【効能又は効果】
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:
神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳
[参考]
使用目標:体力中等度の人で、神経過敏で興奮しやすく、怒りやすい、イライラする、
眠れないなどの精神神経症状を訴える場合に用いる。
1) おちつきがない、ひきつけ、夜泣きなどのある小児
2) 眼瞼痙攣や手足のふるえなどを伴う場合
3) 腹直筋の緊張している場合

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
  (1)著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等があらわれることが
ある。]
[理由]
 本剤にはセンキュウ(川芎)・トウキ(当帰)が含まれているため、著しく胃腸の虚弱な患者に
投与すると食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等があらわれるおそれがある。
本剤によると思われる消化器症状が文献・学会で報告されている

(2)食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
[理由]
(2)本剤にはセンキュウ(川芎)・トウキ(当帰)が含まれているため、食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
に投与するとこれらの症状が悪化するおそれがある。


副作用
1)重大な副作用と初期症状
1)間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常等があらわれた場合には、本剤の投
与を中止し、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモ
ン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
[理由]
本剤によると思われる間質性肺炎の企業報告の集積により、厚生労働省内で検討された結
果。
[処置方法]
直ちに投与を中止し、胸部X線撮影・CT・血液ガス圧測定等により精検し、ステロイド剤
投与等の適切な処置を行うこと。


2)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、
体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム
値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の
投与等の適切な処置を行うこと。
3)ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、
観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中
止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。


[理由]〔2)3)共〕
厚生省薬務局長より通知された昭和53年2月13日付薬発第158号「グリチルリチン酸等を含
有する医薬品の取り扱いについて」に基づき、上記の副作用を記載した。
[処置方法]
原則的には投与中止により改善するが、血清カリウム値のほか血中アルドステロン・レニ
ン活性等の検査を行い、偽アルドステロン症と判定された場合は、症状の種類や程度によ
り適切な治療を行うこと。低カリウム血症に対しては、カリウム剤の補給等により電解質
バランスの適正化を行う。


4)肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴
 う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認めら
 れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
[理由]
本剤によると思われる肝機能障害、黄疸の企業報告の集積により、厚生労働省内で検討さ
れた結果。


2)その他の副作用
過敏症:発疹、発赤、掻痒等
このような症状が現れた場合には投与を中止すること。

[理由]
本剤によると思われる発疹、発赤、痒等が報告されているため。
[処置方法]
原則的には投与中止にて改善するが、必要に応じて抗ヒスタミン剤・ステロイド剤投与等
の適切な処置を行うこと。

消化器:食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等
[理由]
本剤にはセンキュウ(川芎)・トウキ(当帰)が含まれているため、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等の消化器症状があられれるおそれがある。また、本剤によると思われる消化器症状が文献・学会で報告されている。
[処置方法]
原則的には投与中止により改善するが、病態に応じて適切な処置を行うこと。
  このような症状が現れた場合には投与を中止すること。








【一般用漢方製剤承認基準】

抑肝散
〔成分・分量〕
当帰3、釣藤鈎3、川芎3、白朮4(蒼朮も可)、茯苓4、柴胡2-5、甘草1.5
〔用法・用量〕

〔効能・効果〕
体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:
神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症注)
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】

【添付文書等に記載すべき事項】
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
相談すること
1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
(4)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)
含有する製剤に記載すること。〕
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g
以上)含有する製剤に記載すること。〕
(7)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g
以上)含有する製剤に記載すること。〕
2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
関係部位
症 状
皮 膚
発疹・発赤、かゆみ
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
症状の名称
症 状
間質性肺炎
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
偽アルドステロン症、
ミオパチー1)
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
肝機能障害
発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
〔1)は、1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1
g以上)含有する製剤に記載すること。〕
3. 1ヵ月位(小児夜泣きに服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
4. 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)
含有する製剤に記載すること。〕
〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期などの女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状及び身体症状のことである。
〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載す
ること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく
注意すること。
〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ
服用させること。
〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕
【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1. 次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
2. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
(4)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)
含有する製剤に記載すること。〕
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g
以上)含有する製剤に記載すること。〕
(7)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g
以上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3. 服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4. 直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期などの女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状及び身体症状のことである。







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