健康情報: 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん) の 効能・効果 と 副作用

2013年11月4日月曜日

荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん) の 効能・効果 と 副作用

漢方薬の実際知識 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊
1 柴胡剤
柴胡剤は、胸脇苦満を呈するものに使われる。胸脇苦満は実証で は強く現われ嘔気を伴うこともあるが、虚証では弱くほとんど苦満の状を訴えない 場合がある。柴胡剤は、甘草に対する作用が強く、解毒さようがあり、体質改善薬として繁用される。したがって、服用期間は比較的長くなる傾向がある。柴胡 剤は、応用範囲が広く、肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石症、黄疸、肝機能障害、肋膜炎、膵臓炎、肺結核、リンパ腺炎、神経疾患など広く一般に使用される。ま た、しばしば他の薬方と合方され、他の薬方の作用を助ける。
柴胡剤の中で、柴胡加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝乾姜湯は、気の動揺が強い。小柴胡湯加味逍遥散は、潔癖症の傾向があり、多少神経質気味の傾向が ある。特に加味逍遥散はその傾向が強い。柴胡桂枝湯は、痛みのあるときに用いられる。十味敗毒湯・荊防敗毒散は、化膿性疾患を伴うときに用いられる。
9 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん) (万病回春)
〔荊芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、 羗活(きょうかつ)、独活(どっかつ)、柴胡(さいこ)、前胡(ぜんこ)、薄荷(はっか)、連翹(れ んぎょう)、桔梗(ききょう)、枳殻(きこく)、川芎(せんきゅう)、金銀花(きんぎんか)、生姜(しょうきょう)各一・五、甘草(かんぞう)一〕
本方は胸脇苦満が認められず、肝臓の機能障害によって解毒作用がおちたため、体内にある毒素によって起こる各種の症状に用いられる。本方は、悪寒、発熱、頭痛、局部の発赤腫脹、疼痛とあるものを目標とする。すなわち、化膿性腫瘍の初期ないし最盛期に用いられる。
〔応用〕
次に示すような疾患に、荊防敗毒散證を呈するものが多い。
一 疥癬、湿疹、じん麻疹その他の皮膚疾患。
一 そのほか、よう、疔、癤、乳腺炎、乳癌、アレルギー体質、上顎洞化膿症など


臨床応用 漢方處方解説 矢数道明著 創元社刊
p.654
33 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん) 〔万病回春・癰疽門〕
 荊芥・防風・羗活・独活・柴胡・前胡・薄荷・連翹・桔梗・枳殻・川芎・金銀・茯苓 各一・五 甘草・乾生姜各一・〇
 「癰疽、疔腫、発背、乳癰等の症、増寒壮熱、頭痛拘急状のものを治す。」
 この方は化膿症で、初期悪寒発熱・発赤腫脹疼痛のものに用いる。
 癰疽・乳腺炎・乳癌・頭瘡・蕁麻疹・疥癬・上顎洞化膿症・湿疹・アレルギー性体質などに応用される。


『漢方処方 応用の実際』 山田光胤著 南山堂刊
81.荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん) (万病回春)
 羗活,独活,柴胡,前胡,枳実,川芎,桔梗,茯苓,荊芥,防風,連翹,忍冬,甘草,金銀花 各1.5 乾生姜 1.0

目標〕 諸種の化膿性の腫物によって,発熱,悪寒,頭痛,拘急(ひきつれ)などがおきて,傷寒(熱病)に似た症状を呈するのに用いる.

説明〕 この処方を用いるのは,化膿性腫物の初期から最盛期にかけて熱が高い場合である。この方は,敗毒散から人参を去り,荊芥,防風,連翹,忍冬を加えたものである。大便が秘結するときは大黄,芒硝を加え,熱が甚だしく,痛みが激しいときは黄芩,黄連を加えるとよい.

応用〕 癤,癰,面疔,乳腺炎 など.


『漢方治療の方証吟味』 細野史郎編著 創元社刊
p.525
 われわれが葛根湯を湿疹とか皮膚炎に用いてみて困るのは、これを一~二服飲むと、静(せい)の状態の病変が、花が咲いたようにパッと一見悪化したようになることです。これこそ瞑眩(めんげん)ですが、これは葛根湯の発表性によるものなのです。このようなことは、荊防敗毒散でも、また消風散でも起こることがあるのです。この葛根湯の場合も、投薬は二~三日分にして様子を見た上にした方が、少なくとも初学に近い人では、無難ではないでしょうか。


『改訂 一般用漢方処方の手引き』 財団法人 日本公定書協会 監修 日本漢方生薬製剤協会編集
荊防敗毒散
(けいぼうはいどくさん)

成分・分量
 荊芥1.5~2,防風1.5~2,羌活1.5~2,独活1.5~2,柴胡1.5~2,薄荷葉1.5~2,連翹1.5~2,桔梗1.5~2,枳殻(又は枳実)1.5~2,川芎1.5~2,前胡1.5~2,金銀花1.5~2,甘草1~1.5,生姜1

用法・用量
 湯

効能・効果
 比較的体力のあるものの次の諸症:急性化膿性皮膚疾患の初期,湿疹・皮膚炎

原典 万病回春
出典

解説

 化膿症で発熱,腫脹,疼痛を伴うものに使われる。


生薬名 荊芥 防風 羗活 独活 柴胡 薄荷葉 連翹 桔梗 枳殻 川芎 前胡 金銀花 甘草 乾生姜 茯苓 人参 忍冬
参考文献名

















処方解説 注1 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1 1 - - -
診薬医典
1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1 1 - - -
処方集 注2
2

2

-

2

2

2

2

2

2

2

2

2

1
生姜
2

2



応用の実際

注3

1.5

1.5

1.5

1.5

1.5

-

1.5

1.5
枳実1.5 1.5 1.5 1.5 1 1 1.5 1.5 1.5
診療の実際
1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1 生姜
1.5
- - -
処方分量集
2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 - 2 - -


注1 化膿症で初期悪寒発熱,頭痛,発赤腫脹疼痛のものに用いる。癰疽,乳腺炎,乳癌,頭瘡,蕁麻疹,疥癬,上顎洞化膿症,湿疹,アレルギー性体質などに応用される。

注2 化膿症で悪寒発熱,頭痛,発赤腫脹疼痛のものに用いる。

注3 諸種の化膿性腫物によって発熱,悪寒,頭痛,拘急(ひきつれ)などが起きて傷寒(熱病)に似た症状を呈するものに用いる。癤,癰,面疔,乳腺炎など。
(してはいけないこと)
  • (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
    次の人は服用しないでください
    生後 3ヵ月未満の乳児。
(相談すること)
  1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
    • (1)医師の治療を受けている人
    • (2)妊婦または妊娠していると思われる人
    • (3)胃腸が弱くて下痢しやすい人
    • (4)今までに薬などで発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがあるひと。
  2. 服用後、次の症状があらわれた場合は複写王の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
    関係部位 症  状
    皮膚 発疹・発赤、かゆみ
    消化器 食欲不振、胃部不快感

  3. まれに次の重篤な症状が起こることがあります。  その場合は直ちに医師の診療を受けること。 
     [症状の名称:症状] 偽アルドステロン症:尿量が減少する,顔や手足がむくむ,まぶたが重くなる,手がこわばる,血圧が高くなる,頭痛等があらわれる。 

  1. 1週間くらい服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書をもって医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

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