健康情報: 帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう) の 効能・効果 と 副作用

2017年1月19日木曜日

帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう) の 効能・効果 と 副作用

漢方診療の實際 大塚敬節 矢数道明 清水藤太郎共著 南山堂刊
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
一 般に本方は太陰病または脾虚の證に用いられる。即ち患者は身体虚弱で、疲労し易く、腹壁が薄く腹直筋は腹表に浮んで、拘攣している場合が多い。脈は弦の場 合もあり、芤の場合もある。症状としては、屡々腹痛・心悸亢進・盗汗・衂血・夢精・手足の煩熱・四肢の倦怠疼痛感・口内乾燥等を訴え、小便は頻数で量も多 い。ただし急性熱性病の経過中に此方を用うべき場合があり、その際には以上の腹證に拘泥せずに用いてよい。本方は桂枝・生姜・大棗・芍薬・甘草・膠飴の六 味から成り、桂枝湯の 芍薬を増量して、膠飴を加えたもので、一種の磁養強壮剤である。膠飴・大棗は磁養強壮の効があるだけでなく、甘草と伍して急迫症状を緩和し、更にこれに芍 薬を配する時は、筋の拘攣を治する効がある。また桂枝は甘草と伍して、気の上逆を下し、心悸亢進を鎮める。以上に更に生姜を配すると薬を胃に受入れ易くさ せかつ吸収を促す効がある。小建中湯は嘔吐のある場合及び急性炎症症状の激しい場合には用いてはならない。小建中湯は応用範囲が広く、殊に小児に用いる場 合が多い。所謂虚弱児童・夜尿症・夜啼症・慢性腹膜炎の軽症、小児の風邪・麻疹・肺炎等の経過中に、急に腹痛を訴える場合等に用いられる。また慢性腹膜炎 の軽症、肺結核で経過の緩慢な場合、カリエス・関節炎・神経衰弱症等に応用する。時にフリクテン性結膜炎・乳児のヘルニア・動脈硬化症で眼底出血の徴ある 者に用いて効を得たことがある。

黄耆建中湯は此方に黄耆を加えた方剤で,小建中湯證に似て更に一段と虚弱の状が甚しい場合に用い、或は盗汗が止まず、或は 腹痛の甚しい場合、或は痔瘻・癰疽・慢性淋疾・慢性中耳炎・流注膿瘍・慢性潰瘍等に応用することがある。
当帰建中湯は、小建中湯に当帰を加 えた方剤で、婦人の下腹痛・子宮出血・月経痛及び産後衰弱して下腹から腰背に引いて疼痛のある場合に用いられる。また男女を問わず、神経痛・腰痛・慢性腹 膜炎等にも応用する。当帰は増血・滋養・強壮・鎮痛の効がある。本方は小建中湯の膠飴を去って、当帰を加えたものであるが、衰弱の甚しい場合には、膠飴を 加えて用いる。
黄耆建中湯と当帰建中湯とを合して帰耆建中湯と名づけて、運用することがある。



漢方薬の実際知識 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊 

6 建中湯類(けんちゅうとうるい)
建中湯類は、桂枝湯からの変方として考えることもできるが、桂枝湯は、おもに表虚を、建中湯類は、おもに裏虚にをつかさどるので項を改めた。
建中湯類は、体全体が虚しているが、特に中焦(腹部)が虚し、疲労を訴えるものである。腹直筋の拘攣や蠕動亢進などを認めるが、腹部をおさえると底力のないものに用いられる。また、虚弱体質者の体質改善薬としても繁用される。

各薬方の説明
4 帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう)  (本朝経験)
小建中湯に黄耆二、当帰三を加えたもの〕
本方は、黄耆建中湯当帰建中湯を合方したもので、気・血・表・裏すべてが虚したものに用いられる。したがって、腫物が自潰し、いつまでもサラサラした膿が多量に出て治らないものを目標とする。
(1)十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)(前出、駆瘀血剤の項参照)は、本方に地黄(じおう)、人参(にんじん)、朮(じゅつ)を加えた形である。

臨床応用 漢方處方解説 矢数道明著 創元社刊
p.285
小建中湯(しょうけんちゅうとう) 〔傷寒・金匱〕
桂枝・生姜(乾生姜は一・〇)・大棗 各四・〇 芍薬六・〇 甘草二・〇
膠飴二〇・〇
五味を法のごとく煎じ、滓を去って膠飴を加え、再び火にのせて五分間煮沸して溶かし、三回に分けて温服する。
(中略)

p.287
〔加減方〕
帰耆建中湯きぎけんちゅうとう。黄耆建中湯と当帰建中湯とを合わせたもので、表裏と気血とともに虚したものに用いる。十全大補湯はこの方に地黄と人参と白朮とを加えたものである。


p.287
十味敗毒湯((じゅうみはいどくとう) 〔華岡青洲〕
(中略)
〔目標〕小柴胡湯の適応する体質傾向を有し、神経質で、胸脇苦満があり、化膿効を繰り返すフルンクロージス、アレルギー性の湿疹、蕁麻疹などを起こしやすい体質者が目標である。
 癰・癤の場合は初期で、発液腫痛があり、発病後数日以内に用いるのがよい。軽いものは四~五日で消退し治癒する。それ以後は托裏消毒飲、または千金内托散、さらに遷延したものは帰耆建中湯や十全大補湯などを用いるようになる。


『漢方 新一般用方剤と医療用方剤の精解及び日中同名方剤の相違』
愛新覚羅 啓天 愛新覚羅 恒章 
文苑刊

33 帰耆建中湯きぎけんちゅうとう
《普済本事方》

[成分]:膠飴20(30)g、桂皮3~4(桂枝9)g、芍薬5~6g(18)g、生姜1~1.5(9)g、大棗3~4g(4個)g、甘草2~3(炙甘草6)g、当帰3~4(9)、黄耆2~4(9)g

[服用]:湯剤とする。1日1剤で、1日量を3回に分服する。
[効能]:温補気血、緩急止痛

[主治]:虚労裏急、気虚血虚

[症状]:裏急腹痛、喜按喜暖、食欲不振、煩躁、不安、心悸、自汗、時々発熱、疲れやすい、下痢しやすい、立ち眩み、寝浅い、顔や唇の蒼白色、など。舌色が淡、舌苔が薄白、脈が沈細。


[説明]:
 本方は温補気血と緩急止痛の効能を持っており、虚労裏急と気虚血虚の病気を治療することができる。
 本方は小建中湯に補血薬の当帰と補気薬の黄耆を加えた変方である。
 本方に含まれている小建中湯(膠飴、桂枝、芍薬、生姜、大棗、炙甘草)は温中補虚として和裏緩急し、当帰は補血し、黄耆は補気する。桂皮は用いられれば温中袪寒する。
 本方は生薬を水煎する時に、阿膠は他の生薬の後で入れて溶かす。
 本方は小建中湯より、補血補気(当帰、黄耆)の効能が強い。そこで本方は小建中湯で治療できる病気の上に、気虚と血虚の重い場合に適用する。小建中湯は一般用と医療用の漢方方剤である。
 本方は膠飴がなくても、生姜1~1.5gをヒネショウガ2~4gに変えても厚生労働省に許可されている。
 本方は'74年に厚生省が承認したものより、桂枝4gを桂皮3~4gに、甘草を2gから2~3gに、生姜を4gから1,:1.5gに、大棗を4gから3~4gに、当帰を4gから3~4gに変えている。また、生姜1~1.5gをヒネショウガ2~4gに変えても許可することが増やされている。
 日本と中国の方剤を比べると、中国で使用されている帰耆建中湯は生薬の薬量が多いので効能が強い。
 臨床応用は陳英:帰蓍建中湯治療崩漏227例療效観察、甘粛中医学院学報 1993 10(1)。
呉鳳海:帰蓍建中湯合三草三根湯治療乙型肝炎20例、中華実用中西医雑誌 1992 5 (12)。郭恒岳:帰蓍建中湯治療潰瘍性大腸炎有效2例、国際中医中薬雑誌 2005 28(2)。儲浩然、等:加味帰蓍建中湯対慢性低血圧、四川中医 1991 10(11)。藤本誠、他:帰耆建中湯が有効であった潰瘍性大腸炎の2例、日本東洋医学雑誌 2004 55(5)。引網宏彰、他:Diabetic Foot(糖尿病性足病変)に対する帰耆建中湯加味方の使用経験、日本東洋医学雑誌 2004 55(6)。引網宏彰、他:帰耆建中湯加附子が奏効した糖尿病性壊疽の2症例、日本東洋医学会雑誌 2000 50(6)。林克美、他:帰耆建中湯加味方が有効であった関節リウマチの2例、日本東洋医学会雑誌 54(別冊)。長坂和彦、他:帰耆建中湯加附子による難治性皮膚潰瘍19症例の検討、和漢医薬学雑誌 2001 18(別冊)。小川昇子、他:帰耆建中湯加烏頭が有效であった術後腰部脊柱管狭窄症の1例、日本東洋医学雑誌 2009 60(2)。

 虚労裏急と気虚血虚の型に属する病後の衰弱、手術後の衰弱、神経衰弱症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、虚血性腸炎、無形成性貧血、慢性肝炎、糖尿病性足病変などの治療には本方を参考とすることができる。

『薬局製剤 漢方212方の使い方』 第4版
埴岡 博・滝野 行亮 共著
薬業時報社 刊


K31 帰耆建中湯(かんぞうしゃしんとう)

出典
 外科の名医,華岡青洲の残した瘍科方筌に載った処方である。
 古方の当帰建中湯と黄耆建中湯との合方であり、桂皮加芍薬湯加当帰黄耆ともいえる。青洲が好んで用いたといわれれている。

構成
 太陰病の代表的治剤である桂枝加芍薬湯は内虚の殻満,腹痛を治する方剤である。本方はそれに血虚を補う当帰と,表虚を救う黄耆を加えたものとみられる。
 当帰はニコチン酸,葉酸などのビタミンB群やリグスチライドなどを含む。精油成分のブチリデンフタライド,リグスチジンは自律神経やホルモンの調節役をする一種のトランキライザー様の作用があると報告されている。
 黄耆は肌表部の水毒(皮水、浮腫、盗汗など)を去る利尿作用の他に,γアミノブチル酸を主体とする血圧降下作用も報告されている。

目標
 青洲は『虚病後,虚脱,盗汗出ずる者を治す』といっているが,金匱要略の黄耆建中湯には『虚労裏急(腹直筋の拘攣),諸の不足(気力・体力など)』とあり、同じく当帰建中湯には『婦人産後,虚るい不足,腹中刺痛止まず,呼吸として少気(浅い呼吸)あるいは少腹拘急を苦しみ,痛み腰背に引き,飲食すること能わざるを治す。産後1ヵ月,日に4~5剤を得て善となす。人をして強壮ならしむに宜し』とあるので,この二方の合方である本方の目標としても参考となる。
 即ち,病後や産後などで気力体力が消耗して,皮膚に色艶乏しくて締りがなく,手足がほてったり少し体を動かすと動悸がしたり息切れしたりして,汗が出てくるといった人で,腹力なく腹筋は薄くて表面につっ張っていることなどが目標となる。
 体力の回復剤として用いられるが,青洲は痔漏やカリエス,慢性中耳炎,癰,癤など慢性潰瘍や化膿性腫物などで,炎症が少なく稀薄な分泌物が長く続くものに多用している。
 また,耳げれは体質なもので,本方や小建中湯の合うタイプが多いようである。

応用
(1) 小建中湯証で更に虚状のもの。
(2) 盗汗。
(3) 慢性中耳炎,痔瘻。
(4) 癰。
(5) 寒性膿瘍,下腿潰瘍。
(6) るいれき,カリエス。

留意点
◎金匱要略の産後篇に載っている当帰建中湯には膠飴(アメ)が入っていない。当帰建中湯加黄耆と見た場合,膠飴が入っていなくてもいいわけだが、黄耆建中湯加当帰と考えれば膠飴が必要である。
◎痔瘻などに反鼻を加えたり,伯洲散を兼用したりする応用例もある。
◎黄耆は日本産でなく,紅耆とか晋耆とかの中国産がよい。ただし値は10倍ほどする。
◎当帰は大和当帰を用いる。中国産は別種である。韓国産は日本の大和当帰の種を使っているので,北海当帰といわれる日本在来種と大和種との交配種より良い場合がある。使用してよい。

文献
1.大塚敬節ら・漢方診療医典(昭44) p.386
2.華岡青洲・瘍科方筌
3.細野史郎・方証吟味(昭53) p.226,604

K31
帰耆建中湯
成分・分量
 当帰    4.0
 桂皮    4.0
 生姜(干) 4.0
 大棗    4.0
 芍薬    5.0
 甘草    2.0
 黄耆    2.0
 以上7味 22.0
カット。500→250煎

効能・効果
身体虚弱で,疲労しやすいものの次の諸証:
虚弱体質,病後の衰弱,ねあせ

ひとこと
●体が弱って盗汗するもの。症状によっては反鼻を加味する。
●甘草は炙る。


『漢方処方・方意集』 仁池米敦著 たにぐち書店刊
p.80 帰耆建中湯きぎけんちゅうとう 小建中湯に当帰・黄耆を加えたもの。

 [薬局製剤] 芍薬5 当帰4 桂皮4 大棗4 黄耆2 甘草2 生姜1 以上の切断又は粉砕した生薬をとり、1包として製する。


 «瘡科方筌»芍薬5 当帰4 桂枝4 大棗4 黄耆2 甘草2 乾生姜1 虚がはなはしい場合は諸薬を煎じて濾した後に、膠飴こうい20g(加減する)を加え溶かして服用する。
※ 瘡科方筌:瘍科方筌の誤植?

   【方意】 血と気を補い、脾胃と肝胆を調えて、血と気の行りを良くし上逆した気を降ろし表を固め、瘡瘍そうよう自汗じかんなどに用いる方。
気を温め補って湿邪と寒熱を除き、脾胃と心小腸を調えて、気と水の行りを良くし上逆した気を降ろし表を固め、瘡瘍そうよう自汗じかんなどに用いる方。

  【適応】癰疽ようそ(化膿性の大きなできものなどが出来る病)などがつぶれた後に口が塞がらない者・瘡癰そうよう(皮膚疾患の総称)・膿が多く出て自汗じかん(しきりに汗が出る症状)し盗汗とうかん(眠ると汗が出る症状)する者・虚労きょろう(虚して疲労する病)して自汗じかん盗汗とうかんする者・疲労・小児の虚弱体質の改善・諸病の後に虚脱して盗汗が出る者・貧血・不妊・月経の異常など。

  [原文訳]«瘡科方筌»
   ○癰疽ようそつぶれた後に、膿が多く出て、自汗し盗汗とうかんしてまざりて、日々に虚状をす者を治す。

 «勿誤薬室方函»
   ○補病の後に、虚脱して、盗汗とうかんが出るものを治す。

 «勿誤薬室方函口訣»
   ○此の方は、青洲の創意にて瘡瘍そうように用ゆれども、虚労の盗汗とうかん・自汗症に用いて宜し。<外臺>の黄耆湯・前胡建中湯・樂令建中湯の類はすべて此の方に胚胎はいたいするなり

  ㊥胚胎はいたい=はじまりのこと。


『改訂 一般用漢方処方の手引き』 
監修 財団法人 日本公定書協会
編集 日本漢方生薬製剤協会

帰耆建中湯
(きぎけんちゅうとう)

成分・分量
 当帰3~4,桂皮3~4,生姜1~1.5(ヒネショウガを使用する場合2~4),大棗3~4,芍薬5~6,甘草2~3,黄耆2~4,膠飴20(膠飴はなくても可)

用法・用量
 湯

効能・効果
  体力虚弱で,疲労しやすいものの次の諸症:虚弱体質,病後,術後の衰弱,ねあせ,湿疹・皮膚炎,化膿性皮膚疾患

原典 普済方事方

出典 瘍科方筌

解説
(1)本朝経験方の一つ華岡青洲家の方である。
(2)大虚のときには膠飴を用いる。
(3)黄耆建中湯よりもいっそう体力が低下したため気血のおとろえがさらに強いものに用いる。



生薬名 当帰 桂枝 生姜 大棗 芍薬 甘草 黄耆 膠飴
参考文献
処方分量集 4 4 4 4 5 2 2 -
診療医典 4 4 4 4 5 2 2 -
応用の実際 注1 4 4 4 4 5 2 2 -
漢方あれこれ 注2 4 3 2 3 6 3 2 -
厚生省内規 黄耆建中湯 - 3~4 3~4 3~4 6 2~3 3~4 20
民間薬百科 4 4 4 4 5 2 2 -
治療百科 3 4 1 3 5 2.5 3 20
注1 虚弱児,大病後の衰弱,痔瘻および諸種の痔疾患,慢性中耳炎,カリエス,慢性潰瘍その他化膿性腫物などに用いられる。黄耆建中湯に準じて用いる。

注2 小建中湯に黄耆を加えたものが黄耆建中湯であるから,これに当帰を加えたものだとも云える。そこで,本方は黄耆建中湯よりさらに虚証のもの用いる。


『勿誤薬室方函口訣解説(18)』 日本東洋医学会評議員 藤井 美樹
帰荊湯 蓍帰建中湯 帰脾湯 桔梗湯(傷寒論) 桔梗湯(外台) 桔梗解毒湯

蓍帰建中湯

 次に、蓍帰建中湯ぎきけんちゅうとうに移ります。これは出典は華岡青洲の工夫による処方でありまして、いわゆる本朝経験方であります。「諸病のあと虚脱、盗汗出ずる者を治す。即ち、当帰建中湯トウキケンチュウトウ方中に黄蓍オウギを加え、或は証に随って反鼻ハンピを加う。此の方は青洲の創意にて瘡瘍に用うれども、虚労の盗汗、自汗症に用いて宜し。『外台』の黄蓍湯オウギトウ前胡建中湯ゼンコケンチュウトウ楽令建中湯ラクレイケンチュウトウの類は総て此の方に胚胎する也」。
 これは処方の内容からゆきますと、小建中湯ショウケンチュウトウという処方がありますが、小建中湯の膠飴コウイの代わりに、黄蓍と当帰を加えたものであります。処方内容は黄耆、当帰、桂枝ケイシ生姜ショウキョウ大棗タイソウ芍薬シャクヤク甘草カンゾウという構成になっております。
 青洲というのは、全身麻酔で初めて乳癌の手術を行なった有名な華岡青洲でありまして、彼の工夫であります。


『一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意』

【添付文書等に記載すべき事項】

 してはいけないこと 
  (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)

 次の人は服用しないこと
  生後3ヵ月未満の乳児。
   〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕

 相談すること 
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。

(4)高齢者。
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)
   含有する製剤に記載すること。〕
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
  むくみ
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(7)次の診断を受けた人。
  高血圧、心臓病、腎臓病
    〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。 〕


2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること

関係部位 症状
皮膚 発疹・発赤、かゆみ


まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。

症状の名称 症状
偽アルドステロン症、
ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)
含有する製剤に記載すること。〕

3.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること

4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕

〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕

(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
   〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕

(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載す
ること。〕

  1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく
注意すること。
  〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕

  2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
  〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕

  3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ
服用させること。
  〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」を してはいけないこと に記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕


保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
  〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕
 

【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
  生後3ヵ月未満の乳児。
  〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸の弱い人。
 (4)高齢者。
   〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (6)次の症状のある人。
  むくみ
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病
   〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
  〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕

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